まず、
Mac OSX Lion。
新しく追加・強化された機能として、マルチタッチジェスターや、フルスクリーンアプリケーション、Mission Control、PhotoBooth、Lanchpad、レジューム機能、Auto Save、AirDrop、メールなどが主に紹介されました。
マルチタッチジェスチャー・・・トラックパットなどでのジェスチャーの強化。
フルスクリーンアプリケーション・・・複数起動可能で、スワイプで簡単にアプリケーションを切り替え、もちろんマルチタスク対応。
Mission Control・・・開いているアプリの一覧を表示したりしてタスクを整理しやすく。
PhotoBooth・・・顔追尾、ライブエフェクト等の機能が追加。
Lanchpad・・・タッチジェスチャーによって、アプリケーション起動などランチャ機能を操作可能。
レジューム機能・・・システムレベルで全てのアプリの状態を保存。選択中のテキストの状態まで保存。
Auto Save・・・システムレベルで文書を自動保存、過去のバージョンのブラウズや、その状態に戻ったり複製、ロックなどが可能。テキストは差分のみの保存で軽量化。タイムマシンのようなUI。
AirDrop・・・P2P・Wi-Fiを通して、同機能を共有するMac同士でファイルを転送することが可能。
メール・・・フルスクリーン、2カラム化、インテリジェントサーチ(検索候補)を搭載し、検索機能の強化。一対一の会話モードでの(チャットのような)表示
大きく紹介されたものはこのくらいでしょうか。この他にも、縦書への対応や、MacとWindows PC間の移行支援等の機能が加わります。
いままでのOSのアップデートでは、工学ディスクを仕様し、リブートインストールする必要がありましたが、今回のMac OSX Lionでは、工学ディスクの販売を止め、
MacAppStoreのみで購入可能となりました!
もちろんアプリ同様簡単にアップデートすることができます。
価格は
29.99ドル(日本だと2600円前後?)で、
開発者向けは本日より、一般向けは7月に公開・発売の予定だそうです。
次に
iOS 5。
iOS5では今回、1500の新APIと200の新機能が搭載されました。
今回主に紹介されたのは、
Nortification Center(プッシュ通知センター)
・・・プッシュ通知をまとめて管理。今までのプッシュ通知の様な、作業中に目の前にポップアップするのではなく、作業を邪魔することのないように上部のバーに通知がきたことを通知、Nortification Centerで通知の一覧を表示して選ぶことでそのアプリに飛ぶことが可能。ロックスクリーンでも通知一覧を表示可能。
Newsstand・・・雑誌と新聞に特化したiBook Storeの様な物。最新号をアプリケーションによってDL
Twitterの内蔵・・・Twitterを内蔵して、OSでアカウントの管理をすることで、Twitterのユーザー認証を必要とするアプリで簡単に認証をすることが可能。カメラ機能やSafariなどにもTwitter機能が搭載されるほか、個別のアプリケーションの状態をツイートすることができる。
Safari・・・UIの変更、広告カット機能、あとで読む機能、タブブラウジングなどを新たに標準搭載。スピードも高速化。
Reminder・・・TODOリストのようなもの。GPSと連携し、場所によってうまくTODOが連携表示。
カメラ・・・起動高速化。ボリュームアップボタンがシャッターとして使用可能に。ピンチでのズームや、フォーカスのロックも可能。赤目軽減等の補正が標準搭載。
メール・・・テキストフォーマットのリッチ化、アドレスのドラッグ、フラグ機能、メッセージの全文検索、送受信箱のスワイプ、文字化け軽減。組込み辞書が利用可能。キーボードの位置変更が可能で、iPadでは親指のみでタイピングできるレイアウトも。(これはメールに限らず。)
PCフリー・・・今までiOSデバイスを使うには、必ずPCへ一度は同期する必要があったが、それが一切不要に。アクティベートやソフトウェアアップデートも無線化で、iCalなどのPCに同期する必要のあるものは、ネットワーク(iCloud)を通して同期。
Game Center・・・アバター(写真)機能、友達の紹介、ゲームの紹介などを追加。ゲームはAppStoreを通さず、GameCenterから直接購入が可能に。
iMessage・・・iOS版インスタントメッセンジャー。チャットや、写真・動画・アドレス帳の共有が可能。
以上が主に紹介されたものです。この他にもWi-Fi sincや、マルチタスク用新ジェスチャーなど、まだ詳細が明らかでないものの、面白そうな機能がたくさん追加されます。
iOS5はiPhone 3GS・iPhone 4・iPad・iPad 2・iPod Touch(第3世代以降)に対応で、
開発者版は今日から、一般向けは今秋に公開予定です。
最後に
iCloud。
あらゆる物を全てクラウドに保存し、紐付けされている全てのデバイスで簡単に同期させてしまうと言うものですね。
クラウドといって、単純に思い浮かぶのが、予定や電話帳等のデータの共有。
iCloudでは、
新しい予定を作ると自動的にiCloudに保存され、それが
紐付けされた全てのデバイスに転送され、同期されます。電話帳も同様。
iOS等のデータのバックアップは一日に一度重要なものを行い、新しいiPhoneに乗り換えたとしても、iCloudにデータのバックアップがあるため、
新しいiPhoneでiCloudのアカウントにログインして同期すれば、以前使っていた環境がすぐ元通り。写真の同期には
Photostreamという機能を利用することによって、カメラロールに写真が追加されるとiCloudに自動的にアップロードされ、他のデバイスのカメラロールに同期されます。デジカメ等で取った写真も、インポート時に自動アップロードされます。
この機能は、iOSデバイスに留まらず、
MacやWindows PC、Apple TVでも同様です。(WinPCではピクチャフォルダと同期)
音楽の同期では、
iCloudにiTunesが内蔵され、無線での音楽の同期が可能となり、iTunesで購入済の楽曲はそのアカウントに紐付けされたデバイスに何台でも(=ほぼ無制限)ダウンロード可能。
CDからリッピングした楽曲は、従来の方法を取る他に、
マッチングサービスというものを利用して、ライブラリをスキャンし、一致したものをクラウドからDLできるほか、iCloudを自分のライブラリとして利用する(=自前で楽曲をアップロード)することもできます。
マッチングサービスは有料で24.99ドルから。(著作権の関係で当分アメリカのみ)
また、iCloudはドキュメントの保存及び作成にも利用でき、Pagesなどで作成したファイルは、編集の途中であってもiCloudを通すことによって、
異なるデバイス間での編集がより簡単になります。
さらに、App Storeで購入してDLしたアプリを、他のデバイスにインストールしたい場合は、今までのようにいちいちPCにつなぐ必要はなく、クラウドからダウンロードすることで、簡単にインストールできます。
この他にも、メールだったりとか、iBooksのしおりだったりとか、様々なものを同期することができます。
このiCloudももちろん開発者向けにAPIを公開しますが、なんと
Windowsアプリにも利用が可能。
Apple製品だけの機能かと思っていましたが、Windowsでも利用できるということでますます可能性がひろがります。
iCloudは、マッチングサービスをのぞく全ての機能が
無料!Photostreamは、直近1000枚を30日間保存可能。
さらに、メールやドキュメント、バックアップ領域として
5GBが提供されます。(アプリケーション・書籍・音楽は別領域)
iCloudは、
今秋、iOS5にも完全搭載して登場です。